腐食看板を簡潔にご紹介!
腐食看板は、主にステンレスなど金属板の表面を薬品でほんの少しだけ「削って」凹凸をつくり、彫った溝にアクリル塗料を入れて会社名やマンション名などの建物名称やロゴを表現する看板です。
(エッチング看板/腐食銘板とも呼ばれております!)
看板で最も目にします看板用の印刷シート(インクジェットシート)を貼りつけた看板よりも重厚感・高級感があり、屋外でも長くきれいに見せたい建物名・会社名に向いております。
腐食看板の仕組みと見た目
腐食看板はイメージとしましては「金属のお皿に溝を彫って、その溝に色を注ぐ」ような形で製作される看板となります^^
塗料が少し落ちても、凹凸自体が情報を保持しますので看板にとって非常に重要な読みやすさ(視認性の良さ)が長持ちします。
材質は主にステンレスが使用され、他にも真鍮/銅/アルミが一般的な素材として活用されております。
金属加工により表面の仕上げはヘアライン(HL)・鏡面・ブラスト・バイブレーション・金色系メッキなど。最大寸法の目安として1,200×2,400mmに対応するメーカー例もあります。
材質と仕上げの選び方
材質 | 見た目の印象 | 向いている用途 |
---|---|---|
ステンレス(SUS304/316) | クールで上質。錆に強い。ヘアライン/鏡面が定番 | ビル・オフィスの建物名板/会社銘板 |
真鍮 | 温かみと重厚感。経年で深い色味 | ホテル/レストラン/歴史的建物の館名 |
銅 | 渋い高級感。緑青の経年変化 | 記念プレート/美術館など |
アルミ | 軽量で取付しやすい | 中小サイズの案内板/コスト重視 |
※仕上げ例:ヘアライン/鏡面/ブラスト/バイブレーション/金色系メッキ等(メーカー仕様参照)
サイズ・厚み・取り付けの基本
- 厚みの目安:銘板用途で0.2〜3.0mmに対応する事例あり。建物看板では1.5〜3mm前後が扱いやすい傾向。
- 固定方法:ボルト出し(壁にアンカー固定)、両面テープ+シーラー(小型)、箱曲げ(弁当箱式)で厚み表現など。
- 屋外耐久:凹凸で視認性が保たれやすく、長期掲出と相性がよいのが特徴。
腐食看板・用途別のおすすめ!
選び方のコツは「看板は基本的に最初に目にする広告物・会社の顔となるものとなりますので、ご来訪されるお客様に与えたい印象」と「建物の雰囲気(外観)」で決めるのがオススメです^^
用途 | おすすめ構成 | 理由 |
---|---|---|
建物名称板(館名板) | ステンレスHL × 腐食色入れ(黒/濃色) | 遠目でも読みやすく、管理の手間が少ない |
会社銘板 | ステンレス鏡面または真鍮HL × 腐食 | 格式を出したい場合に有効。来客の第一印象を高める |
案内板 | アルミ(軽量) × 腐食 | 階段室や壁面に取り付けやすい |
表札/記念プレート | 真鍮/銅 × 腐食+クリア仕上げ | 経年の味わいを楽しめる |
価格の目安と納期の考え方
腐食看板も他の看板ど同じく、サイズや仕様で大きく変わるため最終は要見積となりますが、目安レンジを把握するとご検討もいただきやすいかと思います。
一般的なサイズ感・主な仕様での価格例を挙げてみたいと思います!
サイズ・仕様例 | 価格の目安 |
---|---|
W400×H80mm・ステンレスHL・色入れ | 約1.3〜2.4万円 |
W600×H120mm・ステンレスHL・色入れ | 約2.2〜3.3万円 |
箱曲げタイプ(厚み感あり)・中型 | 5万円前後〜 |
建物名板(板状〜箱型/仕上げ高級) | 約2〜15万円(レンジ) |
※小さな機器銘板などはロットで単価が下がる事例も(@数百円〜)。用途が異なるため建物看板の価格とは分けて考えましょう。
納期の目安:データ確定後7〜20営業日が一般的。仕上げ・数量・現地施工の有無で変動します(要相談)。
腐食看板をご依頼される際に必要な情報は?
腐食看板も他の看板と同じく、基本的にはご希望のサイズが分かりましたらおおよその価格はご提示が可能です。
他にも、看板デザインのデータの有無なやご希望の仕様などがわかりましたらより詳細な価格のご提示が可能となります!
ただ、こうした部分はわからない点も多いかと思いますので、ぜひお気軽に弊社へお電話・メール・LINEにてご相談をいただきましたら幸いです^
- □ 掲出場所の写真(昼/夜)・設置高さ・壁の材質
- □ 希望サイズ(W×H×厚)・取り付け方法(ボルト出し/箱曲げ など)
- □ 材質(SUS/真鍮/銅/アルミ)・仕上げ(HL/鏡面/メッキ等)
- □ 文字色(ロゴ色)と仕上げ色の指定:Pantone/DIC番号があると正確
- □ データ(ai/pdf)と希望納期・ご予算レンジ
色の再現は素材や光の条件で見え方が変わります。重要案件は色校正(試作)をご検討ください。
現場のプロのひとこと
「迷ったら“建物の雰囲気”で選ぶのが近道です。オフィス棟はステンレスHL、クラシックな建物は真鍮が好相性。取付はボルト出しが安心。角は面取りで手触りと高級感が上がります。」
腐食看板でよくいただくFAQ
Q. 屋外でどのくらい持ちますか?
A. 使用環境次第ですが、凹凸表示のため視認性が保たれやすく、長期掲出と相性が良い工法です。塩害地・海沿いは材質や仕上げ選定で耐候性を高めましょう。
Q. ステンレスと真鍮、どちらが良い?
A. メンテ性重視ならステンレス、雰囲気重視なら真鍮。社風・建物の仕上げに合わせて選ぶと失敗しません。
Q. 大きさや厚みはどのくらいまで作れますか?
A. 例として1,200×2,400mmまで対応するメーカー仕様があります。厚みは銘板用途で0.2〜3.0mmのレンジ例。建物名板では1.5〜3mmが扱いやすい傾向です(要相談)。
Q. 取り付けは自分でもできますか?
A. 小型で軽量なら両面テープ+シーラーでも可能な場合がありますが、建物名板はボルト出し+アンカー推奨。落下防止と水平出しのため、施工手配が安心です。
Q. 予算感がつかめません…
A. 小〜中型の板状なら1〜3万円台の事例、箱曲げや大型・高級仕上げは5万円〜、全体レンジでは2〜15万円程度の提示例があります(仕様で大きく変動・要見積)。
【FAQ】
Q1. 真鍮は色が変わると聞きました。メンテは?
A. 真鍮は経年で濃くなる(味が出る)素材です。色変化を抑えたい場合はクリア塗装や定期ワックスをご検討ください。
Q2. ロゴ色はそのまま出せますか?
A. 金属色×塗料の組み合わせと見る環境で差が出ます。重要色は番号指定+色校正がおすすめです。
Q3. 既存の石壁/タイルでも取り付けできますか?
A. ボルト出し+アンカーで取り付け可能な場合が多いです(下地強度と穿孔可否を事前に確認)。
Q4. 大型サイズでも反りませんか?
A. 大型は箱曲げ(コ型曲げ)でコシを持たせると安定します。現場条件により背面骨組み等も検討します。
Q5. どのくらいで完成しますか?
A. データ確定後7〜20営業日が一つの目安です。仕上げや現地施工の有無で変動します。
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